『日々の映像』

2002年12月11日(水) 道路公団どうなるの

 一度出来あがったものを改革するのは容易なことではない。約40兆円の借金をして、政府が定めた道路を建設して来た道路公団、そこには関連ファミリー企業約400社を抱える巨大な利権集団もある。道路公団が批判される部分もあろうが所詮は政治が決めて作り上げてきたものである。

 この道路公団をどうするのか・・・政府の命により、7人の識者による「道路関係四公団民営化推進委員会」の協議が続けられてきた。しかし、最終の段階で道路建設の在り方をめぐって意見が2対5に分かれて紛糾、今井委員長辞任する事態になった。そして、道路公団に歯止めを求める慎重派5人の案が最終報告となった。

 最終段階になってからは、毎日のようにテレビで取り上げられたことも情報公開という意味では良かったと思う。

 国と地方自治体で700兆円余りの借金があって首が回らない。道路四公団も40兆円もの借金があって首が回らない。このような状況下でなおも積極的に高速道路を推進しようとする政治家の思考が分からない。

 道路が出来て、企業を誘致出来る時代はほぼ完全に終わっている。道路を作ることが政治だと思っているのだろうか。政治家とは何に取り組むべきなのか・・・。この原点の議論をしてもらいたいものだ。

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石田ふたみ