2002年12月03日(火) |
イスラエル機にミサイル回避装置 |
ケニアでイスラエルを標的とした同時多発テロが起った。1件はイスラエル人が経営するホテルに四輪駆動車が突入し爆発、5人が死亡し、80人以上が怪我をした。
もう1件は、同時刻ごろケニアの空港を離陸したイスラエル行きの航空機(乗員・乗客271人)に向け、2発の地対空ミサイルが発射された事件だ。地対空ミサイルが発射されたものの、命中しなかったのは同機にミサイル防衛装置が搭載されていたためだという。
それにしてもイスラエルのアルキア航空の民間機がミサイルの攻撃を受けるのだから大変な事態だ。アルキア航空幹部は「イスラエルのミサイル回避システムは世界で最も優れたものだ」というが、テロが民間機を攻撃する事実は衝撃を受けざるを得ない。
イスラエルは同国空軍の特別機を派遣しケニアからイスラエル人を退避させる。イスラエルはもはや、戦時下の国家運営の段階になっている。
ケニアのイスラエル大使は、「攻撃の背後にアルカイダがいることは違いない」としている。それにしても、ホテルの爆発は3人による自爆テロである。
自分達の死を覚悟させ、テロに送り出す悪魔のような指導者が厳然としているのだ。1998年の米大使館を狙ったテロでは、200人以上が死亡、5000人余りが負傷した。
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