『日々の映像』

2002年11月03日(日) 文化の日

 今日は文化の日だ。文化という意味を私が愛用しているザウルスで引いてみると「世の中が開ける。生活様式。文化財」と出ていた。

 この文化という言葉は実に幅広い意味を持つ。学問・芸術・文学・音楽・アニメ・漫画に至るまで個人の精神活動を支え、世の中を良くしようとする総べてが文化といえる。

 先月も個人の精神活動を支える意味で良書は不可欠の存在ではないかとの趣旨を書いた。これに多少の補足を加えれば、「その人を支えている文化的な基盤は何か」になる。

 日本には「読書の秋」と言う言葉がある。このような言葉があること自体が、日本の良き伝統の1つであると思う。

 10月27日から恒例の「読書週間」が始まった。しかし、本をほとんど読まない人が多いので、この読書週間が始まったことも知らない人が多いのだろう。この本を読むということに関して、今まで何回となく世界の文豪の言葉を引用した。

 今回は、ロシアの文豪チェーホフの言葉を引用したい。「書物の新しいページを1ページ、1ページ読む毎に、私はより豊かに、より強く、より高くなっていく」・・

 2日前に日朝交渉の物別れを書いたが、結論としての印象は、「かわいそうなほど文化水準の低い国」である。ここに属している国民が気の毒だ。この体制があと何十年続くのだろう。

 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ