『日々の映像』

2002年11月02日(土) 巨人・松井米リーグへ

 パ・リーグを代表していたイチロー選手が、アメリカに行って2年が経過した。そして、今度はセ・リーグを代表する巨人の4番バッター松井秀喜選手が大リーグに移籍する意向を正式に表明した。

 日本の球界を代表する選手の大リーグ行きは、予測されていたこととは言え、正式な決定となると思いはさまざまである。

 想いの第1は、日本の球界の第一人者として、6億円を超える収入を得ている成功者が日本のファン・関係者の説得を振り切ってまで何故、アメリカの大リーグを目指すのかという疑問がある。

 これを機会にアメリカの野球文化に対する理解を深める必要があると思う。巨人の渡辺オーナーは「おれの希望としてはヤンキースに行って、一旗揚げてもらいたい」(11月1日 朝日から)と言っていた。

 しかし、松井選手の記者会見での表情を見ていると、「一旗揚げる」などという世俗的な価値観での行動でないことはハッキリと分かった。老人支配の日本プロ野球界は、空洞化していくのではないだろうか。

 1日の記者会見での松井は実に素晴らしい表情をしていた。瞳は輝き、口は真一文字に結んでの挑戦者の顔であった。

 この松井に続いて、メジャー志向の選手が多くいるという。西部の松坂・巨人の上原も大リーグへの道を選ぶ可能性があるのだ。

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石田ふたみ