『日々の映像』

2002年11月01日(金) 日朝交渉物別れ

 日々の映像の第1日目は、いつも何をテーマにするか迷う。巨人松井のメジャー行きも書きたい気持ちもあったが、今日は日朝交渉の物別れを書くことにした。

 報道されているように、日本側は拉致と核問題が最優先課題となる。北朝鮮側は、過去の清算と経済強力(資金の援助)を優先するように要求する。これでは、得るものが何もなく物別れの割るのも当然のことだろう。 

 日本政府が家族の要望を入れて一時帰国の方針を変えたことについて、北朝鮮側は「信頼に背いた。5人を北朝鮮に戻せ」と日本側を非難している。自分たちが行なった拉致という非人道的な国家犯罪を棚に上げて「北朝鮮に戻すという約束を破った」と言っているのだからどうにもならない。

 北朝鮮は食糧を含めて深刻な経済危機に見舞われている。外国メデアも「餓死者200万人以上(国民の約1割)」などという報道をしている。実際はどのような悲劇が展開されているかは、金正日(キムジョンイル)体制が崩壊しない限りは歴史の表に出ることはないだろう。

 北朝鮮に人道上という名目で食糧の援助をすることも厳密に言えば矛盾がある。100万人もの軍隊を維持している国に、食糧援助をすること自体がおかしいのである。北朝鮮は100万人の軍隊をせめて半分にして食糧の生産に努力すべきだ。

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石田ふたみ