『日々の映像』

2002年10月26日(土) モスクワの劇場での戦争

 昨日の夜、毎日のHPで劇場占拠から丸1日過ぎた状況のニュースを読んだ。約700人の人質は、武装勢力が食糧の差し入れを拒否しているために、何も食べることが出来ずにいるのだ。この報告は25日21時20分のものだった。

 今朝早くインターネットで検索したが、新しい報道は載っていなかった。やむなくインターネットで「チェチェン戦争が育んだプーチンの権力」(2000年1月21日 田中 守国際ニュース解説)を読んだ。このリポートの印象からして、強行突破での解決が行なわれるのだろうと思った。

 もとより、このイスラム武装勢力の犯行グループは「生きるためでなく、死ぬためにモスクワに来た」という決死隊なのだ。

 今日午前2時35分ロシア保安部の特殊部隊が強行突入、武装勢力34人を殺害して劇場を制圧した。突入した特殊部隊100人の死者は1人も出なかった。なにしろ「突入の数分前から強いガスがエアコンなどから注入され、武装勢力を動けなくした。」というのだ。この催眠ガスは意識を失うほどの強力なものであったようだ。このガスによって、100人以上の人質が犠牲になった。まさに劇場での戦争である。

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石田ふたみ