『日々の映像』

2002年10月17日(木) 5人が郷里に帰る

 今日の日本のテレビは、5人が郷里に帰ったニュースで溢れていた。曽我ひとみさん(43)は午後佐渡に到着「夢を見ているようです。人々の心、山、川、谷。みんな暖かく、美しく見えます」(要旨)という詩的な挨拶をしていた。同級生の出迎えを受けて涙を流し、午後4時30分自宅前で父親の茂さんと感激の対面をした。

 柏崎の蓮池薫さん(45)奥土裕木子さん(46歳)も今日の午後2時に柏崎に到着した。蓮池さんは「24年ぶりに古里の土を踏み、本当に感無量」と挨拶した。蓮池・奥土夫妻には21歳の長女と18歳の長男がいる。この子供達にはどう言って来たのだろう。お父さんの薫さんは「出張」お母さんの奥土さんは「旅行」(10月15日 朝日)と伝えてきたと言う。2人の子供達は両親が日本に来ていることを知らないでいるのだ。

 福井県小浜市の地村保志さん(47歳)と浜本富貴恵さん(47歳)も17日午後四時に地元に帰った。この夫妻には3人の子供がいる。この子供達の両親が日本人である事も知らないと言う。真実が明らかになる都度、北朝鮮に対する日本の世論は悪化の一途を辿ると思われる。

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石田ふたみ