『日々の映像』

2002年10月14日(月) インターネット

 時折、友人に新聞社のホームページを見ることを薦めることがある。新聞より桁外れの生活情報の収集が出来る。例を1つ挙げてみると、毎日新聞のホームページの多くの見出しの中に女性クリニックという場所がある。ここをクリックすると婦人の疾患に関することがほとんど出ている。その他新聞に報道される質問と回答をいつでも読むことが出来る。

 8月の特集は月経、9月はセックスの悩みだった。(ちなみに10月の特集は避妊)9月の質問5題の内1つは、独身女性(40歳)の「セックスの経験がありません」だった。

 質問は「年齢を重ねるにしたがって挿入時の痛みなどが余計怖くて、今に至ってしまいました。本などを読み、年齢を重ねるにしたがって、益々挿入が困難になるとか・・・。頭でっかちのままずーとためらっています。もし今後そういう機会があればどのような点に注意をすれば良いのでしょうか?また、このような場合でも、機会があれば子供は授かれるのでしょうか。お答えいただければ嬉しいです」

 メールアドレスでこのような質問をして、一流の先生の回答に接することが出来るのだから結構な時代だと思う。この回答は、国立千葉病院産婦人科の大川医長さんであった。この回答を読んで、なるほど、何事もその道の専門家の話を聞くべきだと思った。回答は次のとおりだ。

 「初めて性交する時の痛みとか出血という話は、ほとんど神話と言っていいものです。本来セックスをするときは、性的に興奮しているはずです。そうなれば、膣は潤い、膣の入口は開き気味になり、挿入しやすくなるのです。

 女性が性交痛を感じるのは、自分は興奮してもいないのに、相手の興奮で挿入を受け入れたり、初めはどんなに痛いだろうと不安と緊張でいっぱいの状態で受け入れるからです。抱擁や愛撫にウットリした状態が性的興奮状態です。十分な触れ合いを楽しみ、体が興奮してから挿入すれば大丈夫です。

 また膣は赤ちゃんが通過するほどに伸びる臓器だということを忘れずに。閉経すると、膣に潤いがなくなりますが、ホルモン補充療法などの対策があります。妊娠する能力は年齢と共に低下します。排卵があれば妊娠する可能性はありますが、40代になると、妊娠しにくく、流産もしやすくなります。」であった。

 この回答を読む男性諸氏は、多分自分のイメージにない話があると思う。私がなるほどと思ったのは「膣は赤ちゃんが通過するほどに伸びる臓器だということを忘れずに」という激励であった。

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石田ふたみ