『日々の映像』

2002年10月09日(水) 溺死・事故死・中毒死・自殺

 北朝鮮は、アメリカ流の呼び方をすれば「ならず者国家」なのである。1つ1つの行為は、ただの権力による幼稚な暴力だ。北朝鮮の一連の記事に接して、ソ連のスターリン時代を思い出した。

 ともかく、体制を批判する人は次々に逮捕され、粛清されていった。最後は粛清の人数の割り当てまであった。この粛清された人数が最終的に2000万人に達したのである。この粛清された家族が我が父の遺骨はどこにある・・・などと言っても分からないのが実態である。

 10月3日にも少々触れたが、8名の死亡は目次のとおり溺死・交通事故死・石炭ガス中毒で親子3人共死亡、そして最後は精神病院に入院していての自殺、カルテなし、遺骨不明・・・扉が開かれると、日本中がショックを受ける内容ばかりだ。

 この問題の処理に当たって、北朝鮮当局が一番困ったのは遺骨だったのだろう。前段にソ連の暗黒時代のことを書いたが8名の遺体の行方が分からない・・・これが実態なのだろう。北朝鮮に対する不審観を最も強くしたのは、墓は洪水で流されたと言う子供だましみたいな説明だ。こんな説明より遺骨はどこにあるのか分からないと言ってもらったほうがましだった。

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石田ふたみ