10月3日の日経平均株価がとうとう9000円を割り込んで8936円43銭となった。この安値は1982年8月12日以来というから記録に留める必要がある。
史上最高値がついたのは、1989年12月29日の3万8915円87銭(日経HPから)であった。よって、単純計算では、3万8915円から8936円の下落であるから、23%の株価になった。しかし、実際は、82年当時と比べたらホンダ・キャノンのように株価が数倍に上昇している処もある。これら上昇した株価を加えて平均してもなお、89年比で23%になっているのである。
この株価では、大手行に数兆円単位の株式含み損が出ることになり、株安に追い立てられるように動きは急のようだ。ニュースの目次だけを拾ってみよう。「金融安定化の行動計画来月中に決定」「大手銀行公的資金注入、8.7七兆円必要」「竹中氏、不良債権処理、一刻も早く損切りを」(以上日経HPから)この竹中平蔵経済財政・金融担当相の「一刻も早く損切りをしないと経済は発展しない」(同)という発言の波紋は大きい。
|