9月8日に偽(ギ・いつわる)に関して偽証・虚偽・偽物の3つを記述した。この偽りを使った文字はまだ多くある。偽称・偽善・偽造・偽名・偽装などだ。一般に不祥事が起こると、雪印乳業のように世論の猛反発を受けて危機に陥る。それでは一般の大衆が偽装の行動を取ったらどういう顛末が待っているのだろう。
後味の悪いニュースが報道されていた。西友が札幌店他1店で豚ロースと牛タンを国産と偽って販売したことが発覚した。西友がお詫びにと代金を返すことにしたら「次々と客が詰め掛けた。パトカーが出動する騒ぎになった札幌店の返金額・・・販売額1400万円の約3・6倍の約5000万円に達した」(10月2日 毎日)という。
豚ロース肉と牛タンを1400万円弱しか売っていないのに「俺は(私は)ロース肉、牛タンを〇〇円買った。代金を返してくれ」と偽装の客が大挙西友札幌店に押し寄せたのだ。憂えるべきは、平気でウソを言って、数万円も西友から受け取っていた消費者が多数いたという事実だ。
日本の江戸時代からあった恥の文化はもう日本の社会には残っていないのだろうか。牛タンを買ってもいないのに買ったとうそを言う。・・・何と恥さらしな風景だ。
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