2001年9月11日は21世紀の新たな戦争の時代を告げる日となった。米ホワイトハウスは20日、新安保戦略を発表した。全文9項目の中の一部を引用して、アメリカがどのような考え方に立っているかを整理したい。「直近の焦点は、テロ組織と大量破壊兵器を手に入れるか、使おうとするテロ支援国家だ・・・必要であれば先制攻撃による自衛権行使の単独行動をためらわない。我々は国際テロに対する戦いに打ち勝つ為に戦争を行なう」(9月21日 毎日)と宣言しているのである。
北朝鮮とイラクは、炭そ菌などの生物兵器、マスタートガスやサリン・vxガスなどの化学兵器をどれだけ保有しているのだろう。これらの生物・化学兵器がアメリカ国内で使われると認識しているのだ。
これらの生物兵器、化学兵器がテロ組織によって、米国内に運搬され使用されると判断している。このアメリカの疑念が解消されない限り新たな戦争は避けられない。イラクはサリンなどの化学兵器を数百トン保有しているとされている。しかし、脅しも先制攻撃の対象にされたのでは保有の意味がない。
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