『日々の映像』

2002年08月23日(金) 野菜の業務用消費の56%

 先月も記述したが、日本の野菜の輸入量は230万トン余りだ。鮮度と安全が要求される野菜でなぜこんなに輸入が増えるのだろう。答えは日本の消費文化そのものに起因する。「00年度の野菜消費量は、業務用が56%で、家庭用の44%を上回っている。」(同)のである。

 共働き、単身世帯の増加で、企業が惣菜や弁当、レストラン食を作るために調達する野菜が、家庭用を上回っているのだ。ある大手ファミリーレストランの場合「ネギは半分、ニンニクやシイタケ、マッシュルームの全量が中国産」であるという。

 国内に入ってくる食品の届け出件数は「144万件」(同)にもなる。この野菜の安全は誰が責任を持つというのだろう。7月の外食産業の売上が前年比10%余りと大幅に減少している。この理由の1つは輸入野菜の使用にあると思う。

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石田ふたみ