| 2002年08月07日(水) |
年金引き下げの効果? |
03年度の予算の概算を検討する時期となった。1カ月に2〜3回は年金問題が報道される。中でも注目されているのが年金の引き下げ案である。
公的年金は、物価によって上下することになっている。しかし、過去2年間は、物価が下落しても給付額を据え置いてきた経過があった。だが、現役世代の賃金が低下していることもあり、この年金も減額しようとしている。痛みを伴う改革というが、高齢者のわずかな年金をカットしても、たいした財政改革にならない。
労働省案(1430円の引き下げ)によると「300億円」財務省案(5480円)では「1150億円」の給付減となる。この減額は数字以上のマイナス効果が大きいのではないだろうか。なにしろ、公的年金の受給者は「約3000万人」もいるのである。医療費のアップ、そして、年金の減額と財政破綻のしわよせが、ひたひたと国民に浸透しだしていると見る人が多いと思う。
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