『日々の映像』

2002年07月09日(火) 三井物産部長ら3人が逮捕される

 違法行為に対する社会的な制裁が厳しくなって来ている。その代表的な事例が雪印食品だった。最近では佐世保重工が助成金を1億5000万円も不正受給したとして、前社長らが逮捕された。この影響がどのような形でこの会社に訪れるのだろう。

 6月末に福岡の日本食品が牛のアキレス腱122トンをBSE関係の牛肉と偽って「1億3660円を不正に受給していたことが分かった」(6月29日 毎日)という。食品会社の違法行為は、致命傷になる。すべてのスーパーが取引を中止するからだ。なんとこの日本食品は、事件が明るみになってからわずか5日後「民事再生法を申請し、事業倒産した」(7月4日 毎日から)

 北方領土・国後島などのディーゼル発電施設建設をめぐり、商社の名門三井物産(資本金1925億円・今年3月期の売上12兆6544億円・社員6800人・海外175カ所を含め208カ所の事業を持つ・ 毎日から)の部長ら3人が逮捕された。容疑は為計業務妨害容疑であるという。この件が報道されてからまだ2日しか経っていない。よって、事件の核心はまだ明らかになっていないように思う。東京地検特捜部の係官135人が、三井物産の本社へ堂々と列をなして入り、捜査を開始した写真を見ると、業務妨害容疑だけだとは思えない。一体何が飛び出して来るのか。

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石田ふたみ