| 2002年06月27日(木) |
トウモロコシの国際価格 |
小麦・大豆・トウモロコシなどの主要穀類の国際価格は、物事の発想のベースとして頭に入れて置く必要がある。6月18日アメリカ産の牛肉の卸値が報道されていた。牛丼用の米国産のショートプレートが1キロ「360円」(大口需要家渡し)であった。クズ肉といってもあまりの安さに数字を確認したほどである。
牛丼の中に仮に100グラム相当の牛肉を使っても基本コストは36円であるから、280円の牛丼があるのだと得心した。
これらの安い牛肉が流通する力の源泉は、代表的な飼料であるトウモロコシの安さだ。1ブッシェル(約27キロ)で2ドル前後なのである。日本の米は10キロで約3500円だ。トウモロコシは10キロで92円の計算になる。
日本の農地は約330万ヘクタールで約100万ヘクタールを減反している。米農務省が発表したトウモロコシの作付面積は「7800万エーカー(3160万ヘクタール)」(同)補足する必要もないが、日本の農地の10倍の面積にトウモロコシが作付されている。
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