| 2002年06月04日(火) |
鉄鋼大手自動車向け値上げ要請 |
自動車メーカーの営業利益は、2兆円余りになる。一方自動車産業に鋼材を「934万トン」(6月1日 日経から)も供給している鉄鋼メーカーは、川崎製鉄を除き赤字だ。「鉄鋼大手各社が最大需要家である国内自動車大手に鋼材の値上げを要請する。値上げ幅は10%〜20%で順次交渉に入る」(5月30日 日経から)という。平均すると1トン当たり1万円前後の値上げ要求のようだ。 この値上げ要求を自動車メーカーが受け入れ、販売価格に転嫁したとしても自動車1台当たりの価格はそう上昇するわけでない。大衆車の自重は1トン少々である。
鋼材が1トン当たり1万円の値上げになっても、自動車1台当たりの価格が1万円上がるだけである。この値上げ要求がすんなり決着して、デフレの風を止めてもらいたいものだ。
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