| 2002年05月13日(月) |
医療事故1万5000件 |
ヨーロッパは、世界的に有名な女性が歴史に登場している。2人挙げるとすれば、ジャンヌ・ダルクとフローレンス・ナイチンゲールだろう。ナイチンゲールの伝記を何度か読む機会があったが、桁外れの足跡を残した人であった。ナイチンゲールの死後百数十年の時が流れても、なお、この人の魂と精神は生き続けているように思う。ナイチンゲールの著書「病院覚え書」の冒頭に次の1節がある。「病院が備えているべき第1の必要条件は、病院は病人に害を与えないことである」(ナイチンゲール著作集から) 日本の医療事故は、毎月のように報道される。これが普通なのか異常なのかは読者の見方にゆだねるしかない。それにしても医療事故が多い。「高度な医療を担うと認定された全国82の特定機能病院で00年4月以後の2年間に起きた医療事故が1万5000件、事故の一歩手前の事例は18万6529件に上ることが、厚生労働省のまとめで分かった」(4月24日 毎日から)特定機能病院82でこの医療事故件数だ。2年で1病院当たり183件、1年にすると平均で91件、1カ月8件余りの医療事故が起こっている。病院は病人に害を与えないようにしてもらいたいものだ。
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