| 2002年04月28日(日) |
小泉首相が靖国神社参拝 |
このテーマを記述するかどうか少々迷った。その理由はわずかな字数で書けないテーマであるからだ。どう考えても小泉首相の行為は「唐突・姑息・浅慮・思い違い」(4月23日 毎日の社説の表題から)であると思う。
浅慮の例を挙げれば、靖国神社が戦前の国家神道の中心的な存在だった。ここへ参拝することは「有事法制の精神的支柱にしようとしている」(4月23日 毎日)との誤ったイメージを近隣諸国に与えてしまうのである。 思い違いの例を挙げてみよう。靖国神社は、東郷英機元首相ら東京裁判のA級戦犯が合祀(ごうし)されている。合祀とは「多くの神を合わせてまつる」という意味だ。すなわち、A級戦犯をまつっている神社に参拝しているのである。これも個人として参拝するのであれば、信教の自由という枠内で許されると思う。 しかし記帳簿には内閣総理大臣小泉純一郎と書き「首相が警護官や秘書官を引き連れ、報道注視の中で参拝すること自体、国が靖国神社を特別視していると印象付ける」同)要は、靖国神社に関する中国、韓国の歴史的認識と小泉首相の認識に大きな違いがある。この歴史的認識が一致しているのであれば、中韓両国がこうも神経をとがらせることもないのだ。
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