| 2002年04月29日(月) |
ホンダ02年3月最高益 |
4月27日ため息が出る数字を見た。その1つは、電気大手7社の赤字が1兆9260億円になったとの報道である。もう1つは良い意味でため息が出るホンダの売上増と最高益の報道であった。ホンダの快進撃はすごい。売上高を見ると00年6兆円少々、01年6兆4582億円、02年3月7兆3624億円、03年3月期で8兆1000億円になる。わずか3ヵ年で2兆円余りも売上が増加するのである。信じられないような発展のスピードといえよう。利益面のデーターを少し拾ってみよう。
今期の利益 6392億円(57%増) 来期の利益 7200億円(13%増)
低価格と性能で爆発的にヒットしている「フィット」だが、ホンダの売上利益率は「8.7%で前期より2.4%向上した」(4月27日 日経から)というから、信じられないような企業の総合力だ。
電気大手空前の赤字
4月月27日毎日で「ホンダ過去最高の黒字」という記事のとなりに、やや疲れた表情で松下電器の中村邦夫社長が、決算と事業再編の記者会見の写真が掲載されていた。まさに明と暗を対比させる2つの報道だ。 先月も電気大手の企業の赤字とリストラのことを記述したが、これらがまとまると、電気6社で1兆9000億円を超える赤字というから大変なものだ。この中で抽象的な出来事は、やはり、松下とソニーなのだろう。昨年まで売上高が2位だった松下が、あっという間にソニーに抜き去られた。ソニーは、エレクトロニクス部門の大幅な減収、減益になったものの、ゲーム部門の好調(売上が五割増えて1兆円台にのる)で過去最高の売上を記録している。表のとおり3位の松下に1年で7000億円余りの差をつけてしまった。独自の商品を生み出すソニーは強い。
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