| 2002年04月27日(土) |
大阪高検公安部長が逮捕される |
4月23日の1面は、検事を束ねる公安部長の逮捕を大きく報道していた。なにしろ、警察組織における検事は、国を代表して容疑者を起訴するかどうかの権限を持っている。この人数は全国でわずか「1200人」(4月23日 毎日)しかいない。
「検事は裁判官や弁護士と同様、司法試験をパスした後、司法修習を受けて任官する」(同)というから、検事がいかにハイレベルの存在であるかが分かる。「検察(検事)は国会議員や地方自治体の首長などの犯罪を摘発するケースも多く」[同)とあるように、その権限は大変なものだ。
こうした検事の捜査指揮を行なうトップである三井容疑者の逮捕は「想像を絶する容疑」「明治以来初めて」「検察庁の信用はガタ落ち」(4月23日 毎日・発言者省略)との表現となる。
この事件の概要を元東京地検特捜部長の河上氏の話を引用しよう。「十分な給料を貰っているのに、暴力団とつるんで金儲けをする検事がいたなんて信じられない。検察庁の信用はがた落ちで、これを立て直すのは大変だ」(同)森山法相は「検察庁幹部としてあるまじき不祥事で、言語道断」と前代未聞の不祥事に厳しい表情を見せていた。
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