雪印の信用の失墜は目を覆うばかりだ。2月6日時点でも雪印乳業の売上は、牛乳・ヨーグルト共に売上が3分の1に減少している。雪印食品は工場稼動率が20%以下となって事実操業停止の状態だ。このままいたずらに時間が経過すると、社員の給料、物件費など毎月数10億円の赤字を計上して数カ月以内に重大な局面を迎えることになる。 大手だといっても「同社の生乳買い上げ量は年間生産量840万トンの約14%」(2月6日毎日から)というから、雪印乳業が事業から撤退しても、日本国内の乳市場が大混乱するわけではない。信用の回復と再建のためには、ここの株式を過半数を取得する企業が出ない限り、ここの再建は絶望的だと思う。しかし、新聞の伝える処によると、同社の社長は「外部資本の受け入れ」「地域分社化」「雪印の名を残したい」などと雪印グループ全体が存亡の危機に直面しているのにピントがずれた発言をしている。 提携先としてネスレ・伊藤忠の名前があがっている。ところが、農林省の生産局長が「外資系は困ると伝えてある」(2月7日毎日)という。国会議員も「商社も困る」(同)と横やりを入れている。ただでさえ、再建が難しいこの会社に官と政が口を出すのだから、引き受ける企業グループが出て来てもなかなか難しいだろう。
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