日経の元旦から、逞しい企業と題するリポートがシリーズで始まった。最初に取り上げられた企業はホンダであった。昨年の12月12日に「ホンダのフィット爆発的な売れ行き」と題して少々記述した。
この時点での認識は、フィットの室内の広さや燃料効率の高さから爆発的に売れているのだと思っていた。ところが、価格面も決定的な要素となっていたのだ。「ホンダはコスト競争力を着々と高めている。フィットはトヨタの競合車『ヴィッツ』より20万円割安な114万5000円という価格で業界に衝撃を与えた。」(1月3日 日経から)という。 ホンダが「激戦の自動車市場で、巨人のトヨタ自動車すら脅かす快進撃を続けている。従業員12万人の巨大企業でありながら、自由闊達な企業文化を世界にひろげている」(1月1日 日経から)この逞しい企業の秘密を探るのが連載の目的なのである。 ホンダの吉野社長のコメントは、過去もここに引用したが、再度ホンダの快進撃の核となっている言葉を引用してみよう。「ホンダの企業戦略は、従業員1人1人が能力と情熱を発揮できる環境を整えること。その前提にはよきアイデアには肩書きも地位も関係ないという信念であり、それは揺らがない」(引用同)と明快に語る。この解説の中で、ホンダのコストダウンを目指すさまざまな事例が紹介されていた。 技術者が口を挟むためコストがかさみがちだったが「部品メーカーに徹底的に任せ新たな可能性を開く」としてアコードのマフラーの事例がでていた。「マフラーの重量など簡単な条件を指定するだけで具体的な技術や大きさなどは自由提案。・・・コスト、重量とも目標を10%以上下回った」という。従業員だけでなく、部品メーカーの能力をも生かし切るのがホンダの企業文化のようだ。
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