2000年04月30日(日) |
増える“半熟”睡眠人口 |
朝出勤して、夕刻に帰れる仕事についている人は、比較的リズム正しい生活が出来るので幸せだと思う。人類の歴史は、地球上の昼と夜に合わせて一定のリズムが出来上がっている。「就寝時間は、午後11時前後が最も望ましい。なぜなら、それが人間の体内リズムによって、体温が下がり始める時間だから。睡眠と体温は密接に関わり、深い睡眠は体温が下がっていく過程で得られるものだからだ」(潮5月号)よく言われるノンレム睡眠(深い眠り、脳に休息を与える)は、体温が下る午後11時以降に訪れるという体温のリズムを自覚したい。 この人間の睡眠は、ホルモンの分泌による側面があることは以前に記述したが、同じ論旨が出ていたので引用。「起床後15〜16時間経つと睡眠ホルモンのメラトニンの分泌が始まり、19〜20時間経ったところで分泌量は最高になる。例えば、朝7時に起床すれば、午後10時から11時にかけて眠くなり、午前2時から3時にかけて睡眠は最も深くなるわけだ」(4/15 日経)春たけなわの今、春眠暁を覚えずという心地良い眠りこそ健康にとって最も大切なことである。
体内の生物時計のリズムが狂い、熟睡できない「半熟睡現象」に悩む人たちが多いという。「睡眠障害の三大要因は、ストレスと体内の生物時計のリズムの変調だ」(4/15日経から)詳しく記述する紙面がないが、先ず我々の体内に一定のリズムがあることを深く認識するべきである。ポイントは、体温の低下と睡眠ホルモンの分泌である。半熟睡眠の人は「メラトニンの服用」(4/15日経)も選択の一つである。
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