『日々の映像』

2000年01月20日(木) 食品添加物の総点検

 かていで食物を調理する時は、腐蝕防止剤・着色剤・酸化防止剤などの薬品は使用しない。しかし、工場で食品が生産される時は、ほぼ、100%これらの食品添加物が入っている。ハム製造メイカーの社員は自社製品を口にしないという話を耳にすることがある。日本でいったいどれだけの食品添加物が使われているのだろう。
 
 食品添加物の危険性を指摘した「買ってはいけない」の販売部数が百万部のベストセラーになった。この背景には、あらゆる食品添加物が本当に安全なのかという疑問を多くの国民が持っているからだと思う。厚生省は物議をかもすような情報は公開しないように思う。厚生省は「使用を認めている(食品添加物)800種類を対象に2000年3月まで調査を終え、問題があれば販売差し止めなどの対策を講じる」(1月10日 日経)と初の総点検の方針を明らかにした。

 800種類もの食品添加物が総量で何万トン生産され、国民一人当たりの平均摂取量は、重量にして何キロになっているのだろう。厚生省は、この膨大な数の添加物が国民の健康にとって許容量の範囲だとするのであれば、この800種類の食品添加物の総消費量の情報を公開すべきである。総点検といっても、この全体像は物議をかもし出すので、公開されることはないだろう。

 長年葬儀屋さんをしてきた人が「最近死ぬ人は、食品を通しての腐蝕防止剤が体中に染み込んでいるので腐りません」と言っていたと言う。

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石田ふたみ