『日々の映像』

2000年01月03日(月) アインシュタインは天才の異名

20世紀が終るに当たって、アメリカのマスコミはこの年代の最大の科学者として、アインシュタインの名を上げていた。そして「アインシュタインの名は天才の異名となった」と評していた。
 
 アインシュタインの語録は実に味わい深い。以前にも引用して重複する言葉もあるが、引用したい。「私は神がどういう原理に基づいて、この世界を創造したものかをしりたい。その他は小さなことだ」「真実は美しく単純である」モーツアルトの音楽について「宇宙に昔から存在して、この巨匠により発見されるのを待っていたと思えるほど純粋だ」といっている。

 アインシュタインは、晩年動脈瘤が破裂しての激痛に見舞われた。手術を勧める医師にアインシュタインは「私は私が望むときに旅立ちたいのです。命を人工的に引き延ばすのは邪道です・・・もう旅立ちの時です。私はそれを優雅に行きたいのです」と言っている。彼の秘書は「彼は偉大かつ素朴な人であり、死を微笑みながらまるで自然のことのように待ち受けた」と書いている。

 人生の総決算は臨終にあると言われる。どのような心境で死を迎えられるか、これは、意識の有無に関係なく一人一人に横たわるテーマではないだろうか。

 アインシュタインは、驚きの重要性について「旺盛な好奇心や物事の不思議を感じ取る鋭い感性は、子供の時代に限らず生涯を通して持ち続けた」という。時折、健康に関することを書くが、その理由は、肉体と心の不思議がベースとなっている。(参考文献 「アインシュタインの世界」)

 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ