『日々の映像』

2000年01月02日(日) 20世紀はどんな世紀であったか

 20世紀はどんな世紀であったかという特集が、多く報道されていた。確かに、この100年科学技術の進歩は大変なものであった。自動車、家電製品など50年前では考えられないような豊かさである。しかし、地球上の60億人の内、この豊かな生活をしている割合は、10%少々と言う現実に目を向けなければならない。
 
 20世紀を振り返る時、最も重要なことは戦争による大量殺人ではないだろうか。「第2次世界大戦では、一般市民の死者が3000万人近くに達し、軍人の死者も前大戦の1.6倍の1600万人に及び、100年で5000万人以上の犠牲者が出た」(12月29日 日経・春秋から) 戦争を起こすのは少数のリーダーであり、これによる犠牲者・破壊は大変なものだ。残念ながら、21世紀も民族・宗教の差異による戦争は絶えないようだ。

 次に特筆すべきことは、人口の爆発の世紀であった事である。「100年前の世界人口は、16億5000万人に過ぎなかった。それが現在では60億人、2050年には更に90億人へ近づく」(同上 引用)この人工の増加は、主に発展途上国に見られる現象である。21世紀は、爆発的な人口増加を止める知恵が試される時代ではないだろうか。

 日本の人口は、約1億2000万人である。今後50年間で、予測通り、世界で30億人もの人口の爆発的な増加があれば、何が起るか容易に予測される。アメリカの一部で起きているように、人口増加が原因で水・食料不足から争いが起きるという構図が待っている。

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石田ふたみ