三月、いよいよ春である。 私は、春になると主に地質調査で、雑木山へ足を踏み入れる。 冬は静、春の山はまさに動で躍動感に溢れる時である。 雪が解け始めると、その隙間から顔を出す鮮やかな福寿草。 3月は、日照時間が飛躍的に伸び、冬に耐えた草木が萌えるような新緑へと変化していく。 この自然の変化にどれだけの人たちが、心惹かれたことだろう。 人生には、冬もあれば春もある。 普通、人生の春といえば、短き青春であるが、この青春を歌った歌は数限りなくある。
今日は、久しぶりにレコードを聞く。 「美しき世界のうた」15曲の中で、ゴンドラの唄があったが、この唄は、乙女の短き青春を歌っている。
いのち短し 恋せよ乙女 朱(あか)き唇 褪せぬ間に 熱き血潮の 冷えぬ間に 明日の月日のないものを (2番は省略) いのち短し 恋せよ乙女 黒髪の色 褪せぬ間に 心の炎 消えぬ間に 今日はふたたび 来ぬものを
肉体的な青春の時があることは確かである。しかし、青春は心が未熟で、悩み多き時でもある。 心の青春があることも確かである。 ・ 人生は 心の炎 消えぬなら 明日も再び 青春の日々
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