ストレス解消は、活字(良書)に親しむことだと思っている。作家の藤原周平氏が死去した。同氏は雑木山を好んで散策したと言う。冬の雑木山を人間の死と置き換えていたようだ。藤原文学の愛好者は多い。1月28日の朝日の「天声人語」には活字に親しむ原点が記述してあった。 「競争社会にふと疲れを覚え、人間関係につかの間の嫌気がさす。そんな時、少年藩士が成長してゆく姿をゆったりとした筆遣いで描いた『蝉しぐれ』は、落ち込みかけていた心を癒してくれる」とあった。
・冬の木々 全ての虚飾を 剥ぎ取られ 追って迎えん(死) 覚悟は如何に
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