やんの読書日記
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2005年08月25日(木) オオカミ族の少年

ミシェル・ペイヴァー作
さくまゆみこ訳
酒井駒子画
評論社

クロニクル千古の闇1
紀元前4000年の森
それは掟と禁忌と、呪術に縛られた
古代の人々の住む森

シリーズ第一弾は悪霊退治のために
苦難の旅をする少年の物語
父親を殺したのが悪霊となった大熊で
その悪霊を作り出したものが
父と何かかかわりがある

それを突き止めるのが少年トラク
オオカミの乳を吸って育った少年は
オオカミの子を伴って
その言葉にしたがって動く。

大自然の声を聞き、身をまかせるという能力
その能力を持っているがために
危ない目にあったり、反対に救われたりする
そういう不思議さが現代でも通用しているのは
人が弱いからだと思う。
この本を読むと
何かにすがって生きていくより仕方がない
自分を感じるかもしれない。


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