やんの読書日記
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2005年07月12日(火) 帰郷 中

ロザムンド・ピルチャー作
中村妙子訳
日向房

18歳になり寄宿学校を優等で卒業したジュディス
第二次世界大戦がまさに始まろうとするころ
恋をし、大人になっていく自分を知り
前をむいて行こうとするとき
自分にはないもの、自分が帰る場所を見つけようと
思い立つジュディス。

両親と妹は相変わらずシンガポールで駐在員生活
卒業を期に、家族に会いに行こうと計画していたのを
急遽変更して軍務につくために勉強を始める。
そのきっかけを作ったのが初恋の人とのわかれだった。

ナンチェロー屋敷の穏やかで上品な生活がこの巻にも
描かれているが、家族同然に扱ってもらっていながら
やはり自分の家では無いことをさとり、ひとり立ちして行こうと
決意するジュディスがけなげだ。
下巻では厳しい展開が待っているのだろうか。


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