やんの読書日記
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ロザムンド・ピルチャー作 中村妙子訳 日向房 18歳になり寄宿学校を優等で卒業したジュディス 第二次世界大戦がまさに始まろうとするころ 恋をし、大人になっていく自分を知り 前をむいて行こうとするとき 自分にはないもの、自分が帰る場所を見つけようと 思い立つジュディス。 両親と妹は相変わらずシンガポールで駐在員生活 卒業を期に、家族に会いに行こうと計画していたのを 急遽変更して軍務につくために勉強を始める。 そのきっかけを作ったのが初恋の人とのわかれだった。 ナンチェロー屋敷の穏やかで上品な生活がこの巻にも 描かれているが、家族同然に扱ってもらっていながら やはり自分の家では無いことをさとり、ひとり立ちして行こうと 決意するジュディスがけなげだ。 下巻では厳しい展開が待っているのだろうか。
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