今日から病院へ入院する。明日は手術だ。 剛くんがついてきてくれた。 まだ家族がついていてくれたときには安心していたのだが、 1人になると不安が押し寄せてくる。
明日の手術で私のおっぱいはナクナル。 まだ実感は湧かない。 私はもとが見てくれを全く気にしない主義(?)だったために 「おしゃれ」という文字からはかけ離れた暮らしをしてきた。 胸は大きいと昔から言われていたが、 それが逆にコンプレックスになっていた時期もあったので あまり胸に執着はなかった。
しかし、今、私の胸は「優生に母乳をあげるための」おっぱいになっていた。 6月に優生を生んでからずっと母乳を上げてきた。 しかしミルクもあげていたので、先生から「母乳を中断してください」 と言われたときもそこまで困らなかったが、気持は辛いものがあった。 優生におっぱいをあげる瞬間は、母の喜びをかみしめるひと時だった。 それがもうあげられない。 おそらく治療も始まるので私が元気になる頃には、 優生は乳離れしているだろう。ごめんね、優生。
私が病気になることで我慢させることがたくさんあるだろう。 入院も1ヵ月近くなるみたいだし、その間抱っこしてあげることもできない。 ごめんね、優生。お母さん、がんばってくるからね。 家を出るとき、優生を思い切り抱きしめてから出てきた。
部屋は個室にした。 大部屋と迷ったのだが、 術後に自分が人と話せるか自信がなかった。 1人になっているところへ、まず手術室の看護婦さんが見えて、明日の説明をしてくれた。 手術の手順がわかり少しほっとした。 また別の看護婦さんは術後始まるリハビリについての説明に来てくれた。 ありがとう。いよいよだな。
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