手術前の検査はたくさんあった。 本当は入院してから行うものがほとんどだが、 私は子どもが小さいということで、通院で検査を終らせた。
まずは内科の先生に診てもらう。 気になることと言えば、島で1ヵ月くらい前に お腹の右下の激痛で病院に運ばれたことがあった。 結局外科の先生に診てもらい「盲腸の疑い」という結果。 その旨を伝えるが、問題なし。
血液検査、尿検査。肺活量・心電図。高校生の頃の健康診断を思い出す。 肺活量の検査で「スポーツしていないですね」と言われた。はい、運動不足です。
術前の検査で一番心配だったのが「肺」「肝臓」「骨」の検査。 リンパに転移があることは超音波などでわかっている。 ネットで調べると、乳がんは骨に転移しやすいらしい。
「骨シンチ」という検査を初めて受けた。 鉄板の上に横になるだけで終った。 右胸のMRIも。うつぶせになっておっぱいを型にはめて、身動きがとれない。 音楽が鳴っているはずだったが、「ゴーゴー」という音で聞こえなかった。 しかし検査室が霊安室と同じ階にあるのはどうかと思う。 あの暗くてヒンヤリした空間は嫌でも悪いことを考えてしまう。
検査の結果を聞く日は、剛くんの両親が来てくれた。 私が検査している間、優生の初節句の張子の虎を買いに行ってくれた。 アガリクスも買ってきてくれた。ありがとうございます。 1人で検査の結果を聞きに行く。診察室に呼ばれる。 優しそうな先生が微笑んでいる。
「検査の結果ね、見させてもらったけどね。 リンパ以外の転移はなさそうだね。肺も肝臓も骨もきれいだったよ」 ああ、良かった。遠隔転移はなかった。 その旨を家族に伝える。喜んでくれた。よかった、、、よかった。 あとは入院と手術。がんばってこよう。
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