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君なし
2006年10月04日(水)
泥まみれの指先で
頬に触れ合った
一瞬だけ笑顔が遠くて
すこし 泣きそうになった
またあした
と 笑うのは
どうにも不適切
ほんとうは 泣きたい
砂場に影を落とした桜の木は
寂しそうに枯れていっている
いつのまにか こんなに痩せ細った
泥を洗い流した指先を見た
きれいだけど
汚い
会いに行くよ
と 言えたら
どんなにかよかっただろう
もう振り返ることもできず
この場でこうして立ちつくしている
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ひとこと
熊野
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