消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1920年09月22日(水)

誰も起きていないわ

わたしはひとりで天窓をのぞく

星だったり

雨粒だったり

風だって聞こえるわ

それにどこかの犬が吠えた

お外にいる犬がすき

きっと草の匂いを嗅いでいる

小さな虫を追いやって

それからのそっと小屋に入る

前足に頭のせてつまらなそうに

朝小鳥が舞い降りるまで




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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