消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1920年09月05日(日)

そのビルに
あかあかと夕日が当たっていた

その方角ははじめて

どこから射すのかと
山の方を見に行くと
もう日は落ちていたけれど
空が金色に燃えていた

山あいになる所は
金色が溜まっているようだった

日は山の向こうにあるのに
空は燃えていた

これが端かと思ったけれど
夏至はまだ先
入り日はもっと右までいく




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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