2007年10月18日(木) |
第640話 前に進むための覚え書き(2) |
私は手術に迷ってました。理由は昨日撮影したこの画像にあります
このときは強い鎮痛剤を飲んでますが、悲鳴を上げる2日前もこんなふうに歩いてました。
「本当に手術が必要なのだろうか。グルコサミンを飲み続けて時間が経ったら治るんじゃないか。」 どうしてもそう思えました。
なので今日再び病院に行ってとことん質問してきました。
私「本当に手術が必要なのか、納得しきれないです。なのでもう一度他の医院で診てもらいたいのです。麻酔をかけない状態で撮影したレントゲンでは診断しても大丈夫なのか不安です。」
大変に失礼な言い方になったのですが、先生は丁寧に説明してくれました。
「軽度の場合は麻酔をかけた上で撮影しなければなりません。でもノアちゃんの場合、誰があの写真を見ても手術の適用だとわかります。」
「程度で言えば重重重度ぐらいです。よく今までもったな、と思います。」
「セカンドオピニオンをということであれば、実績のある大学病院などで診てもらったらどうでしょうか。紹介状を書きますから。」
このあと、いろいろ先生に各大学病院の「股関節全置換術」(THR)の実績の話などをうかがって、もう一度診察を受ける病院を決めました。
愛犬の股関節形成不全(CHD)の不安を抱えてる方のために先生がおっしゃったことを以下にまとめると
●状態が重いか軽いかで手術の大変さが決まるというよりは、執刀医の技術の差のほうが大きいと思っている。
●骨盤をを削って人工の大腿骨頭を収める受け皿を作るのだが、その分骨が薄くなり骨折の可能性が増すことも考えられる。 ノアにそれだけの骨盤の余裕があるかどうかは大学病院で調べてもらい、判断してもらうことになる。
●ノアの骨にもう余裕がなければ手術が出来ない可能性もある。
●術後のリハビリは自宅でやるのだが、私が行うノアのリハビリの方法などは手術したところで指導を受けられる。
●手術後の管理は執刀医と連絡を取りながらかかりつけの医師が行う。
●大腿骨に差し込んだ人工関節が抜けたり骨が折れたりというリスクも無いとは言えないが、それは執刀医の腕次第だと思う。
●グルコサミンや緑イ貝などの成分が効いてそのまま何年も痛みを抑えられる子もいる。しかし、ノアがそれに当てはまるかどうかは自分にはわからない。
●サプリメントの効果がそれほど現れず状態が進んでしまえば、年を取った時に痛みで動けなくなる可能性がとても高い。
●よくよく痛みがひどくなって9歳・10歳で手術をする場合、手術を受けるリスクが高くなる。場合によっては手術を行えない。
最後に一番心を痛めていたことを質問しました。
私「先生、ノアはずーっと痛みをこらえてたんでしょうか。私、痛がってるって気がつかなかったんです。」
先生はこうおっしゃいました。
「痛みに対してシャイな子であれば、もうとっくに痛くて動けなくなってます。ノアちゃんはそうタイプでは無いんだと思います。じゃなければあの股関節の状態で、後ろ脚で立ち上がって診察台を覗いたりできないですもの。」
どうかそれが本当でありますように。 私が苦しむことを気づかっての発言ではありませんように。
明日、先生は私が決めた大学病院に連絡を取って予約を入れてくれるそうです。
大学病院でやはり「手術が必要です」といわれたら、そのまま手術の申し込みをしてこようと思います。
将来、痛みで動けなくなったノアを見て「ごめんね、あの時手術していれば」と苦しみたくないんです。
ノアのためであり、私のためです。
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