2004年10月08日(金) |
第371話 優しい子 |
ご近所のゴールデンのLちゃんは、見るからに優しげな雰囲気の女の子、8歳です。
やはり見るからに優しげで穏やかな雰囲気の奥様に、とても大事にされています。 この奥様は、ノアを抱きしめるようにして可愛がってくれる数少ない人なので、ノアはこの奥様が大好き。
よその家の大型犬を抱きしめるのって、勇気が要りますよね。 私はなかなか出来ないです。
奥様はいつもポケットに家庭菜園で採れたオクラを入れていて、 「ノアちゃんにあげて」 と私に渡してくれます。
ノアは小さい公園に行くと、Lちゃんの家が見える場所に座り込んでじーっと熱い視線を送って過ごすこともあります。
奥様がLちゃんと一緒のときは、Lちゃんに挨拶をしたあとで奥様にはしゃいで甘えます。
そんなノアを見て、奥様が
奥様「売られたけんかは買う?」 私「同じぐらいの体格の犬のときだけ買おうとしますねえ。小型犬のときは無視してるし、自分より大きい犬のときはへりくだってますけど。」
奥様「そう・・・うらやましいわ。」 私「ええ?喧嘩は嫌ですよぉ。」
奥様は 「うちの子ねえ、どんな小さい犬に吠えられてもひたすらペコペコしてるの。そういうに犬はわかるらしくって、もう遠くから、かさにかかって吠えられるのよ。 遊んでるおもちゃは次々取り上げられちゃうし。悔しくって。」
あは。 気の弱い長男を育てた身としては、その気持ち、痛いほどわかります。 悔しいですよねぇ。
でも、Lちゃんは本当に穏やかで優しいいい子なんだと思いますよ。
Lちゃんは穏やかな気立てを受け継いで生まれてきた、素晴らしいゴールデンなんだと思うなあぁ。
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