2004年08月19日(木) |
第349話 コクワガタ |
朝の散歩に出かける前に、10分ほどかけて準備をする。 着替え、洗顔、日焼け止め、ノアの首輪の装着・・・。
今まではいい子で待ってたノアなのに、最近玄関で吠えている。 朝の5時過ぎ。
近所迷惑もはなはだしいので叱る。 すると(ごめんなさい)をするものの、すぐにちびたの虫かご「甲虫地獄極楽箱」に向かって吠える。
ちょっと前までは 「うほっ」(誰だお前は) 「おぅふっ」(怪しいやつめ)・・・ぐらいだったのに、最近は
「うわわわわわんっ!!」(やんのかコノヤロ)である。
不思議に思って夕飯時に子供たちに聞いてみた。 「ねえ、ノアがクワガタに向かって吠えるようになったんだけど、なんかあったのかな?」
含み笑いをする長男。 固い顔でごはんをかき込む次男。
私 (静かに低い声で)「・・・・正直に言いなさいよ」
長 (笑い出しながら)「ちびたがねえ・・・」
次 「俺が悪いのかよ!!わざとじゃないもん!」
私 「・・・なにしたのよ?」
以下は次男の供述。
「ノアが暇そうにしてたから、クワガタのことを教えてやろうと思って、寝っ転がってるノアの鼻先に、コクワガタを持ってって見せてやったんだよ。
そしたら・・ノアがクンクンクンってやってるときに、メスのコクワガタが、いきなりはさみを チャクッ!って振り上げたの。
そしたらはさみの先が、ノアの鼻の先っちょに・・・」
私 「刺さったの!???」
次 「でも血は出なかったから!!怪我は無いから!」
長 「でもピイッ!って泣き声上げたよな。」
私 「あんたって子は・・・犬の鼻は急所だよ?なんてことすんの!」
次 「いっぱい謝ったもん!ごめんなさいしたらノアちゃんは許してくれたもん!」
しばらくお説教。ちびた涙目。
まったくもー。
わたしがいない間にどんな目に会ってるやら。可哀想なノアちん。
でもね、ノアは・・・・
そんな目に会っても、ちびたが愛しいらしい。
ちびたが仰向けになって目じりに涙を浮かべてると
(泣かないでよ・・)
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