2004年07月07日(水) |
第329話 大邸宅のシェルティ |
最近、毎週のように出張するおうちにはシェルティの女の子がいる。
重厚な門をくぐり、広くてひんやりした玄関を抜け、廊下の突き当りの部屋が「マッサージ専用の部屋」だそうで。
出張の初日、廊下で正座をしてご主人を待ってると、なにやら視線を感じた。 「ん?ん?・・・」 見回すと、むっちり太ったシェルティが網戸の外から私をじーっと見つめていた。
「なあに、そこにずっといたのぉ?」 思わず話しかけたらシェルティはハッハッハッハッ!と息をしながら 網戸に顔や首をこすり付けて、私になでて欲しそうだった。 網戸越しに「よしよし」となでてやったら大喜び。
そのうち細い鼻先でクイっと網戸を開けて顔と両前脚を廊下にのせ、 今にも上がりこみそうな彼女。 仕事の前に犬に触るのもまずかろうと触りまくりたいのをぐっとこらえる私。
私がご主人を指圧している最中も、シェルティは広い広い庭を駆け回り、 あっちで吠え、こっちで吠え、その合間に私に熱い視線を送り、 なにやら彼女は一人で忙しそうだった。
ご主人はあまり犬には興味がないらしく、奥様がお世話しているらしい。 芝生の敷き詰められた400坪はありそうなお庭は、ドッグランのようだった。
ふううむ・・・・ こんな広いおうちに人間二人、犬一匹・・・。 ええのう・・・。 うらやましいのう・・・。 ・・・さみしいかな?・・・
とリあえず私は、毎週日曜の夕方に、彼女に会えることと 少しずつ私を好きにさせることと(笑) 仕事後に彼女の身体をなでまくることと その手で帰宅してノアが(なんか匂いする!匂いする!)と不振がる顔を見るのが楽しみだ。
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