2004年06月02日(水) |
第314話 心配してくれたのね |
朝の2回の散歩、昼のトイレ散歩、夕方の散歩と一日4回の散歩は私が連れて行きます。 でも、夕べは5月中忙しかったせいか疲れてしまって長男に頼みました。
「あー・・・ちゃんと歩けよ、ノア・・・」 ノアに甘く見られている長男は暗い顔で用意を始めました。 ノアは気配を察して(お母さん・・・)とにじり寄ってきて私を見つめます。
「今日は行けないから。お兄ちゃんと行きなさい。」 (お母さん・・・) さらにジーっと私を見つめるノア。
「行くよ!ノア!」 お兄ちゃんが首輪をつけてリードもつけて引っ張ると、私を振り返り振り返り家を出て行きました。
30分ほどで帰ってくると、もう大変。 (お母さん・・・) 私の膝によじ登り、顔を舐め、台所に行けば足元に座り、トイレに入ればドアをふさぐようにして座り、お風呂に入れば脱衣所で横たわる。 いつもはここまで張り付かないんですけどね。
「可愛そうに、お前が具合悪いと思って心配してるんだなあ。」 夫がしんみり言いました。
「大丈夫だから。具合悪くないからね。」 そう言って頭をなでると、じーっと私の目を覗きこみ、嬉しそうにスリスリと頭をこすり付けてきました。
犬っていいよねえ。 人間を思いやってくれるよね。 心配してくれるよね。
インコ、ニワトリ、文鳥、水亀、陸亀、金魚、ハムスター、ハツカネズミ、メダカ、猫、ウサギと暮らしたことがありますが、やはり犬が私の中では一番の相棒です。
ラブラドールは・・・本当に情の深い、いい犬だと思います。
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