2004年05月13日(木) |
第306話 よっぽどいい物 |
昨日の朝、公園の近くの道路にムクドリの卵の殻が落ちていた。 パステルブルーのきれいな色。 今年も見つけた。嬉しかった。^^ そして今年もなぜか道路の真ん中に落ちていた。
ほとんど全部パーツがそろっていたので、今年こそ!と大事に袋に入れたのだが。。。 ノアがねえ、飛びつくんですよ。 どえらく興奮して。
左手に袋を持てば左に回りこみ、右手に持ち替えれば右手に回り込む。 歩きにくいったらありゃしない。 なんもいいもんは入ってないぞ、と言い聞かせつつ帰った。
どうやら無事に家に着き、袋を下駄箱の上に置いてノアの足をシャワーで洗って、バスタオルで拭いてやり、 「さ、リビングでお水を飲んでおいで。」 風呂場から送り出した後・・・。
カシャカシャカシャカシャ・・・・
玄関から袋をいじる音。 しまったああああああ!!!! 忘れてたああああああ!!!
あわてて風呂場を飛び出して玄関に行くと、ノアは「はっ!!」と我に返った顔で這いつくばる。
下駄箱の上の袋は下ろされていて、細かく砕けた青い殻が入っているばかり。 「も〜〜〜っ!!ばかぁぁぁぁぁ!!」 がっかりして座り込む私。 今年こそきれいな青い卵を復元できそうだったのに。
(ごめんなさい、ごめんなさい) 下から覗き込むようにして顔を舐めてくるノア。
それにしても・・・。 覚えてるのねえ、私が袋を下駄箱に置いていたこと。 そんなことはぬかりないのねえ。
「お隣のご夫婦が庭にでても唸らない。」っていう約束も、そのぐらいの勢いで覚えろよぅ。全くー。 何年たっても顔を覚えてもらえないのねーって、いやみ言われたぞ。
1年に2回しか会わない私の弟には愛想がいいのに、なんで毎日顔を合わせるお隣のご夫婦には冷たいんだよぅ。
・・・と、まあ、怒りの矛先は他に移ったんだけどね。 鶏の卵の殻には興味がないくせに、野鳥の卵には猛烈興奮するのは何でかなあ。 私が大喜びするからかな? 【お母さんが大喜び=よっぽどいい物=おいしい物】 という図式が出来上がってるんだろうか???
|