2004年05月16日(日) |
第307話 ノアの嗅覚 |
犬の嗅覚は人の1万倍ともそれ以上とも言われますが、ノアを見ていると 「興味のあるもの」に関しては本当にすごいと思う。
大きい公園を歩いていて、テニスコートの周りにくると、ノアのしっぽはゆらゆらと嬉しそうに揺れる。 あの軟式ボールの匂いがするらしい。
テニスコートは腰の高さのところまでビニールシートで覆ってあるのですが、3〜5メートル離れたところから、そのシートの中に隠れているボールに気がつくらしい。
一直線にかけよって、鼻でシートのすそを捲り上げ、フェンスに挟まっているボールを取ろうとする。
または植え込みに向かって駆け出すので、猫でも隠れているのかと思うと、植え込みの根元から軟式テニスボールを咥えて帰ってくる。
とにかくあの匂いが好きらしい。 いっときはボールの解体に精を出していたけれど、今は持ち帰ることすらしない。 解体することには飽きたんだね。
それにしてもすごいよなぁ。 5メートル先の植え込み(しかも公衆トイレの植え込み)の中のボールの匂いがわかるなんて。
今までで一番すごいなあと思ったのは、森林公園の中を歩いていて、いきなり道から外れて松林の中に猛烈な勢いで突っ込んでいったとき。
嫌な予感がしたので、ノアがターゲットに到着する前に引っ張って動きを止め、リードを手繰るようにして私が近づいて覗きこんだら・・・・。 そこには親指の頭ほどのウインナーのかけらが落ちていた。 バーベキューの残りを捨てたらしい。
そのときは7〜8メートルはあったと思う。 7メートル先のウインナーのかけら。 普段は見せない嗅覚の鋭さにびっくり。 犬の鼻には「夜道で光るタバコの火」ぐらいわかりやすいものなんだろうか。
ノアのような食欲甘えん坊大魔神でも、きっと鍛えれば何がしかの探知犬になれるような気もするよ。
麻薬探知犬はきっと、麻薬を見つける度にごほうびをもらって、麻薬の匂いを嗅ぎ当てたときは 「よっしゃ!おやつゲットぉぉぉ!」ぐらいのことを考えているんだろうか。
・・・・誇り高き働く犬に向かって、それは失礼か。。。 ノアと一緒にしたらだめよね。(笑)
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