夕べ、早めに仕事が終わり、家族全員がそろってご飯を食べ、時間に余裕が出来たので、ノアを連れて夜の散歩に出かけた。
珍しくノアが夜なのに暗くて遠いほうに行きたがった。 私は結構やる気満々で歩き出したんだけどね、 道の半ば、目的地までのちょうど半分まできたとき、ノアの脚が止まった。
遠くで雷のような、貨物列車が走るような、低い音が響いてくる。 固まるノア。
「行こうよ、もうすぐだから。」 ・・・ノア、固まったまま動かず。
「おうちに帰る?」 私を勢い良く見上げて いきなり方向転換。
速足でスタタタタと歩き出す。 その間にも遠くでドーンドーンと低い音。 多分、和太鼓のサークルがどこかで練習してる音。 夏祭りに向けての練習かな。
怖いんだねえ。 せっかくいっぱい歩こうと思ったのにね。 人間の子供なら、話して説明できるのにねえ。
ノアは帰宅後は文句も言わず、私にぴったり寄り添って身体をくっつけて眠りました。 耳元で小さく「「いい子ねー、怖くないよ。大丈夫だよ」と囁いてやりました。
意味が伝わるといいんだけど。
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