2004年05月06日(木) |
第303話 納得いかない |
ゴールデンウィーク中、近所の田んぼはいっせいに田植えが終わったようです。キラキラ光る田んぼの間を歩くノアと如月。
秋から冬にかけて、枯れ田はご機嫌な遊び場でした。 誰もいない時間、リードを長く伸ばして自由に走り回ってました。 お正月過ぎ、柔らかく掘り返された田んぼに入り込んで歩くのも楽しいようでした。 (私は入りませんが)
4月下旬から田んぼには水がポンプで入れられ、ノアは(あ、水・・・)とばかりに入ろうとするのですが、誰も許してくれないのが納得いかないようです。
(こっちいくんでしょう?!) 脚を踏ん張って、春までのお気に入りだったあぜ道を歩こうとします。
「だめだよ、そこはもう歩けない。崩れちゃうからね。」 私が話す言葉はわからなくても、意味はわかるらしい。
悲しい顔で私を見上げ、あぜ道を眺め、私を見上げ・・・・。 尻尾をたれて広い農道を歩き出します。
水が入れられたとたんに、カエルの声がします。 不思議だねえ。 暖かくなっても、水が入るまでは冬眠してるのかな。
あちこちから聞こえるカエルの鳴き声に首をかしげながら歩いていたノアですが・・・・・。 道の真ん中におっきいカマキリが死んでいたのを見つけるや否や食べようとしました。
躊躇なし。
「カマキリは!カマキリはおなかに寄生虫がいるんだって!だめ!」 これも納得行かないノア。
そうだよね、イナゴとバッタは食べても怒られないのにね。(笑) わからないよね、違いは。
無念そうにカマキリの死体を振り返りながら散歩を続けます。 途中、何羽ものキジが草むら飛び立って驚かされました。
・・・キジ、増えてる。ここ数年で増えてる・・。 家にいても、耳を澄ますと「ケーン、ケーン」と必ず2度鳴きする声が聞こえます。
そのたびにビクッ!!!とびびって固まるノア。 相変わらずの小心者ぶりです。
それにしても、キジがやたらにいるわが町って。(笑) 東京までなら30分の場所なのにねえ。 犬と暮らすにはいい環境ですが。
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