ドイツ映画。 英語タイトルは「Love in Thoughts」。 これはドイツ語の直訳らしいが、内容を見て推測すると 「夢想の中の愛(または恋)」って感じかなあ。 頭でっかちの、考えてイメージしただけの恋愛、というか?
1927年ベルリン、ギムナジウムの同級生ギュンターに招かれ、 彼の別荘へ週末を過ごしに行った主人公パウル。 ギュンターの妹ヒルダ、その友達エリ、ヒルダの恋人なのか ギュンターとも親しいらしいコック見習いのハンスもやってきて アブサンやワインの饗されるパーティが開かれる・・・。
実際に起きた事件をベースにした映画なのだが、結構面白かった。 映像もきれいだったし、俳優も女優も良かったし。
しかし一緒に見に行く相手を選ぶ映画だわね!これは! ちなみに私は末妹と行ったのだが。大正解。
「美青年二人の心中」とかいうあおり文句だけを覚えていて 映画を見ていたら、「あれ?あれれれ?」と言う感じで、 最終的に誰と誰が死ぬのかわからなくなっていったのが むしろ面白かったというか。ドキドキしたというか。
帰宅後、末妹が監督のインタビュー記事を見つけ、 「トーマの心臓のファンには気に入ってもらえると思う」 なんつーコメントがあったというのでたまげる。 本当にこの監督があの萩尾望都のマンガを知ってるんですかい!!?? って確かに、ギムナジウムで美青年たち(ま、出来れば美少年が 良かったけど)の青春、愛と憎悪、そして心中、なんつったらもう 「トーマの心臓」ファンにはたまらん萌え要素ばっちりですが。 出来れば「トーマ・・・」を本物のドイツ人美少年達で映画化キボン。 ビヨルン・アンドレセンは顔長すぎて私の好みじゃなかったので、 ハリー・ポッター系の顔でお願い。って何の話だ。
これがフィクションだったら点数低いと思うが、 実話をもとにしているところで点数アップ。 色々と深読み出来る人間関係で、あとで妹と話しながらあれやこれや 想像してしまったのも面白かった。
うーん、しかし、アメリカなら「ローリング・トゥエンティーズ」で アル・カポネがいたりエリオット・ネスがいたり禁酒法だったり、 というイメージがあるんだけどドイツの20年代ってどうだったんだろ? ファッションを見るとローウェストのひざ丈ドレスとかで アメリカとあまり変わらないのだけど・・・。 ちょっと興味がわいたなあ。
それにしてもこの邦題「青い棘」って、一体どこから出て来たんだ。
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