フランス映画。 ネットや日本の雑誌で、日本でもヒットしたフランス映画だと読み、見たいなあと思っていた。 でも、自国の映画以外滅多に配給してくれないアメリカにいる以上、見る機会も無いと思っていた。
それがある日、ブロックバスタービデオ(日本のTSUTAYAみたいな大型チェーンレンタルビデオ店)で大量に新作として入荷されているのを見かけ、 「へえ〜!アメリカで受けてるなんてすごい!」 と、感心した覚えがある。
結局アメリカで見る時間は無く、やっと今回レンタルして日本で見ることが出来た。
正直言ってハリウッド式勧善懲悪ハッピーエンドが好きな私には、合わないかもな、と思っていた。 ヨーロッパ映画はえてして暗い場合が多いし、難解だったりテンポが遅かったりするからだ。
でもこの映画は違った。
テンポも良いし、初めからどんどんアメリの魅力に引き込まれ、あっという間に見終わってしまった感じ。
斬新なスタイルの映画で、脚本もとても良く出来ていて面白かった。 こんなに笑わされるとは思わなかった。 良く出来たかわいらしいコメディだったと思う。 これはハリウッドでは撮らない映画だなあ、やっぱり。
個人的に一番印象に残った場面は、彼氏がアメリに気付かずカフェを出て行くシーン。 「気付いてもらえなかった、彼は行ってしまった」 とがっかりしたアメリが、ふるふるふるっととろけ、一気に水のかたまりになって バシャーンと崩れくだける画像。
あ〜〜、これ、この気持ち、わかる! すごい映像だわ、CGもこうやって使うと効果的だなあ、と感心した。
この監督まだ若いのかな? 次回作が楽しみだ。
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