鳥越さんのありがたきお言葉 - 2004年02月18日(水) 昨年の年末に参加していた「ドリームゲートインターンシップ」の表彰式&交流会に行ってきた。 このインターンシップには僕が参加していたジャーナリストコースと、将来起業家を志望している学生が集まったビジネスプランナーコースがあって、各コースで優秀な作品を作り上げた学生には賞が与えられる。ちなみにその賞の名前はジャーナリストコースは鳥越俊太郎賞、ビジネスプランナーコースでは最優秀ビジネスプランナー賞。 鳥越俊太郎賞を受賞したのは東大のA新聞社志望の学生だった。彼は控えめな性格なのだが、書いた記事を読んでみるときちんと一本筋が通っており、訴えたい事柄が明確に伝わってくる。そもそも、ジャーナリストコースには34人の学生が参加しており、書いた記事にもそれぞれ34通りの色があり、それに優越をつけるという事自体、筋違いと思うが結果的に彼が受賞したのはそれなりの理由があってのことだと思う。正直、同じ新聞社志望としてはさすがに悔しかったけど。 賞の名前となった鳥越さんも会場に駆けつけてくれ、激励のコメントを送ってくれた。つい最近まで取材でイラクに行っていたらしく、少しやつれた表情をしていた。そのコメントの中で、印象に残った言葉。 「記事を書く上で、大切なことの一つとして観察力がある。一つの発言で、その人の人格が表れる。そういった部分をよく観察し、直感として感じることができるかが大切」 「現場と人間。現場への執着心と人間への好奇心を持ち続けること」 「今の若者に足りないものは『こだわり』。人と同じ事はやらない、という意識を持ち、独自の『こだわり』を見つけること」 鳥越さんは今年で64歳。全くそんな年齢に見えないのは、「独自のこだわり」を持ち続け、それを追い求めているからに他ならない。 「私はジャーナリストって言われたくないんですよ。そんな肩書きの人っていっぱいいるから。『ニュースの職人』って言ってください」 これが鳥越さんの『こだわり』の一つだ。 他人と差別化をはかり、自己存在理由を見い出せ。 鳥越さんの、学生たちに一番伝えたかったのはこれだと思う。 -
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