「地雷を踏んだらサヨウナラ」 - 2003年12月31日(水) 大晦日の今日、この映画を観た。一年の締めくくりの日に観る映画として非常に良かった。 泰造がベトナムで知り合った女性からこう聞かれる。 「どうしてそんなにアンコールワットにこだわるの?」 泰造は答えにつまる。 しかし、泰造がアンコールワットに魅力を感じているのは事実。しかし、その魅力を声に出そうとすると、言葉につまる。なぜか。それは理屈じゃないから。 今の僕の立場からして、この気持ちはなんとなく分かる。僕は現在就活中。目標はスポーツ記者になること。 「どうしてスポーツ記者になりたいの?」 誰かからこう聞かれたとする。表面的にはいくらでも答えることができるだろう。しかし、そんなことをいくら相手に言っても、言葉として声に発してしまっている以上、自分の本当の気持ちを相手に伝えることはできない。仮にそのような気持ちを言葉にできるという人がいたらそれは嘘だと思う。現に、泰造は言葉にすることができなかった。 恋愛に関しても同じ事が言える。特に一目惚れ。 「どうしてこの人を好きになったの?」 理由を言葉にして説明できるはずがない。やはり理屈じゃないのだ。本能的な気持ちを言葉では説明することはできない。 しかし、就活で面接官に「理屈じゃない」とか言ってしまったら落とされるに決まっている。始めから自分の本能的な気持ちを伝えようとする努力を放棄してしまってはだめだ。 自分の本能を言葉で説明するのは不可能だ。しかし、就活では、その本能的な気持ちを表したものに、少しでも近い言葉を言えるように努力するつもりだ。 泰造のアンコールワットに対する執念は、言葉で巧く言えてなくても、画面を通じて十分に伝わってきた。なぜか。そこには泰造の「本気で生きている姿勢」があったから。 2004年。本気で生きていこう。 -
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