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「働く」ということ - 2003年12月21日(日)

「ドリームゲート」インターンシップが終了した。

一般的に、インターンと聞くと「就職のためにするもの」というイメージがあるが、このドリームゲートインターンは違う。

「就職がすべてではなく、起業という生き方もある。この生き方を探ってみよう」。ドリームゲートインターンシップのテーマはまさにこれだ。

僕の個人的なインターンに参加した目的としては、「起業」というリスク高き道に足を踏み入れた挑戦者にインタビューすることで、この人にとっての「働く」ということは一体何なのか、その答えを自分なりに見つけられたらなと思い参加したわけである。

僕がインタビューした起業家は、株式会社プラン・ドゥ・シー社長の野田豊氏。資本金1億2000万円、売上高40億円と、ベンチャー業界でトップを走り続ける社長である。1992年に脱サラし、翌年会社を設立させ、結婚式のプロデュースやコンサルティング、レストラン経営などの事業を中心に展開。レストランウエディングなど、結婚式プロデュース業に新風を吹き込んだ会社である。

野田社長は一言でいうと「商売中毒者」。大学時代から、友人たちと協力して自分たちで商品を開発し、販売。大学の授業より、「商売」に没頭した学生時代。野田社長はまさに「商売」という名の血が体内に流れる人だった。

インタビューをして感じたのは、「心の底から商売が好きなんだな」ということ。普段、プライベートの時間を過ごしている時にも、何か物事を商売に結び付けて考えていることが多いという。これは単に仕事の延長として行っている事ではなく、本能的に働いているものだという。要するに商売が好きなのである。そして、何よりも商売を楽しんでいる姿が、そこにはある。

「学ぶものは好むものに如かず、好むものは楽しむものに如かず」

一生懸命学んでも、それを好きな人にはかなわない。それが好きな人でも楽しみながらやっている人にはかなわない、という意味の、ある方から聞いた言葉であるが、野田社長に接した事で、この言葉の意味がよりリアルに実感できた。

起業家・野田豊にとって、「働く」ということは間違いなく「好きな事を楽しむ事」である。もちろん、仕事上、つらいことがないはずがない。しかし、心の奥底にその気持ちがしっかりと存在しているのは揺ぎ無い事実である。

よく、冷めた大人が「仕事を楽しくやっている奴なんているはずがない。そんなことを言ってる奴は現実を知らないめでたい奴だ」なんて言う人がいる。仕事とはお金を稼ぐためにやらなければならない。そこには自分の思い通りに行かない事が発生するのは当たり前である。この事は僕も十分に認識しているつもりだ。僕もこれから就職し、生活していく上で「現実」という壁にぶち当たることだろう。しかし、である。

野田豊が自分の好きな事をし、楽しみながらビジネスプランを決行していた。今回のインターンで、こういった大人の方と出会えたことが、何よりも財産であった。







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